名刺入れのプライベートレッスンでした。
ここ最近はいろいろとデザインや制作のお仕事を頂いてたりとバタバタしておりまして…。
ワークショップ等はすこし控えめにしていたのですが、お客様の作りたい!!という熱意を受け、させていただく事となりました。

今回の作られたいアイテムは名刺入れでした。
ただ、どんな用途で何枚くらい入れたいのか、フォーマルなのか、遊べるのか、プレゼントの相手はどんなものが好きなのかなど…名刺入れのサイズや形や遊べる余白もいろいろですね。ヒアリングしながら決めてゆきました。
実は、今回の名刺入れの原型はワークショップで展開しようと思っていたのでですが、木型をはめることによって形を整形するのですが、時間がけっこうかかるので保留になっていたものです。それを作ることになりました。
革の色を選んで、型紙を写して革をカット。
次に刻印をするのか、革に刺繍を入れるのか、レーザーでメッセージを入れるのかを決めていただきます。
それぞれ一長一短ありますが、今回はシンプルに刻印のイニシャルを一文字打つことになりました。
コンパクトなのが良いということでしたので、サンプルよりも幅をひと回り小さくしました。名刺のポケットのカーブを直線にするほうが作りやすいですよとお伝えしましたが、格好良くないということであえなく却下。
たしかにプレゼントは格好いいのに限ります。念を入れるのは、アルコールランプで熱したらいろいろと難しいので、
水で濡らせてゆっくり引くことになりました。

その後に、ポケットの左上にイニシャルの刻印です。
ここでパーツが揃ったので、貼りあわせてから砂時計を見ながら3分待ちます。
しっかりと貼れたら、ディバイダーで革の端から2.5mmの縫い線を引いて穴を開けてゆきます。ポケットの口はしっかりと押さえたいのでコバを渡して、4ヶ所補強することになりました。
【ここですこし休憩】
コーヒーと茶菓子(キットカットの大人のなんとか抹茶)をつまみながらいろいろとお話をしました。
ヤクルトスワローズの革の財布があるそうですね。
糸の長さを縫う距離の2.5倍にしたところで、針につけていざ縫い始めます。
ここで問題が…
いろいろとコツを伝授してみたものの、なかなかすっと針が通りません。
針穴のギリギリで抜くのではなくて、もう少し前から「キュ」っと勢いつけて抜いてみてとか…
いや、問題はそこではなかったです。
どうやら菱目打ちで開けてもらった穴がちょいとばかり小さかったようです。というわけで、下にひくシートをコルクに変えて、目打ちで残りの全ての穴を拡大してゆきます。一通り終えたら、縫いやすくなりました。しっかり開けてもらったつもりでしたが、ちょっと足りなかったようです、すみませんでした。
で、ぐるっと縫ったところで完成…ではなくて、これからもいろいろありますんです。
まずは水を使って、ポケットのマチを押し出し、整形します。
あまり濡れすぎても乾かないので、程々に。
その乾くのを待っている間に、ラッピングです。
うちのラッピングは密封できるので、作ったその空気感も一緒にラッピングできるのがポイントなんです。
ただ、そのサイズ感等をいろいろと一緒に検証して、緩衝材や芯材などをどうするかなどと、
あーでもない、こーでもないと話しながら決めます。
あとはプレゼントするだけですね。喜んで頂けますように。
Good Luck!!



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